BRIDGE NDI 3G

HD および 4K/UltraHD 対応、SDI/NDI 変換用ゲートウェイデバイス

製品マニュアル(英語版)

BRIDGE NDI 3G

BRIDGE NDI 3Gは、3G-SDI から NDI、NDI から 3G-SDI への相互変換が可能な 1RU のゲートウェイです。マルチチャンネル HD および 4K/UltraHD に対応しています。プラグアンドプレイのアプライアンスとして、既存の NDI や SDI のワークフローに接続するだけで使えるように設計されており、簡単に導入および管理できます。

BRIDGE NDI 3G は、プロ AV、セキュリティと監視、放送、eスポーツ、娯楽施設、および高品質で効率的な NDI エンコード/デコードを必要とするその他のさまざまな施設のために、リモートで完全に制御可能な、莫大な変換能力と柔軟性をもたらします。また、プロジェクトのニーズに応じて、よりダイナミックな使用も可能です。

概要

主な機能

主な機能

  • 標準* で最大 60p の 16 チャンネル HD または 4 チャンネル 4K/UltraHD に対応する 3G-SDI 入出力
  • 複数の HD または 4K/UltraHD ビデオの組み合わせで SDI と NDI 間の双方向エンコード / デコードが可能
  • 監視機能
  • NDI 5 および NDI 4 に対応
  • NDI Discovery Server 対応
  • NDI のエンコードプロファイルを 8-bit または 16-bit の 4:2:2 から選択可能
  • 低遅延調整向けのバッファ制御
  • ビデオとキーに対応
  • プログレッシブおよびインターレスビデオフォーマットに対応
  • 16 チャンネルオーディオに対応
  • タイムコード対応:VITC1、VITC2、LTC およびシステム時間 (Time-of-Day)
  • ウェブ UI によるリモート操作と GUI によるローカル操作により、簡単に管理、制御、操作可能
  • エンタープライズクラスのフォームファクターでラックマウント可能な 1RU ターンキー
  • 操作と転送に使用できるデュアル 10GigE インターフェイス
  • 要求の高い環境に対応する冗長化電源
  • 3 年間の製品保証

* 実効性能は、ネットワーク状況、映像処理内容、その他の要素に依存します。

紹介動画

紹介動画

BRIDGE NDI 3G の詳しい機能については、製品紹介ビデオをご覧ください。BRIDGE NDI 3G では、NDI 5 と NDI 4 どちらで運用するかを UI 上で設定可能です。

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ハードウェア

ハードウェア

BRIDGE NDI 3G は、1RU のコンパクトな筐体にベースバンド信号を入出力するための DIN 1.0/2.3 形状の 16 系統双方向 3G-SDI I/O コネクタを高密度に搭載しています。18 本の DIN 1.0/2.3 - BNC 変換ケーブルも付属しているため、既存の SDI インフラへの導入も容易です。BRIDGE NDI 3G の制御と NDI 入出力は、デュアル 10GigE ポートを経由して行われます。最大 16 チャネルの NDI ストリームの送受信が可能です。

リモートまたはローカルコントロール

リモートまたはローカルコントロール

BRIDGE NDI 3G は、VGA モニター、マウス、キーボードを接続して制御できます。また、リモート接続も簡単で、直感的な UI を介してすべての機能を実効可能です。

ビデオおよびオーディオをサポート

ビデオおよびオーディオをサポート

BRIDGE NDI 3G は、YCbCr、4:2:2 の 10-bit ビデオと最大 16 チャンネルのエンベデッドオーディオを SDI で入出力できます。HD および最大で 4K/UltraHD 60p の解像度が扱えます。4K/UltraHD は、スクエアディビジョン (4 分割) または 2SI (ツーサンプルインターリーブ) で入出力されます。

BRIDGE NDI 3G は NDI で UYVY、4:2:2、8-bit の入出力が可能です。また、P216、4:2:2、16-bit の出力にも対応しています。最大 16 チャンネルのエンベデッドオーディオと、HD および最大 4K/UltraHD 60p が扱えます。

SDI 出力は、フリーランまたは外部リファレンスを使用して同期が可能です。システム全体のオーディオの初期設定は 2、8、または 16 チャネルから選択できます。SDI と NDI、どちらの入出力についても設定可能です。

柔軟な運用

柔軟な運用

BRIDGE NDI 3G は、16 チャンネルの入出力を自由に構成可能です。

HD 入出力

すべての HD チャンネルで、SDI から NDI へのエンコード、または NDI から SDI へのデコードが可能です。

HD のビデオとキーの入出力

BRIDGE NDI 3G は、HD チャンネルをビデオとキーのグループとして割り当てられます。ビデオとキーそれぞれの SDI 信号を組み合わせ、1 系統のアルファチャンネル付き NDI 信号にエンコードし出力可能です。反対に、アルファチャンネル付きの 1 系統の NDI 入力をデコードし、ビデオの SDI 信号とキーの SDI 信号としても出力できます。

4K/UltraHD 入出力

SDI から NDI にエンコードする際には、2 チャンネルまたは 4 チャンネルの HD 信号を組み合わせて 4K/UltraHD にできます。また、NDI から SDI のデコード時には、4K/UltraHD の信号を HD へ分割できます。スクエアディビジョン (4 分割) と 2SI (ツーサンプルインターリーブ) の両方式に対応しています。

エンコード / デコードの同時処理

BRIDGE NDI 3G は、SDI から NDI へのエンコードと NDI から SDI へのデコードを同時に行えます。SDI 環境と NDI 環境を簡単に接続するゲートウェイ変換を提供します。

すべてをエンコード

すべてをエンコード

BRIDGE NDI 3G は、入力されるすべての SDI 入力を NDI 出力にエンコードするように設定できます。このモードは以下をサポートしています。

設定可能な 3G-SDI 同時入力数

  • 16 系統、最大 60p YCbCr 4:2:2 10bit

HD チャンネル (1080p) の同時エンコード数

  • 16 系統、最大 60p

HD ビデオとキーの組 (1080p) の同時エンコード数

  • 8 系統、最大 60p

4K/UltraHD グループ (2160p) の同時エンコード数

  • 4 系統、最大 60p

10GigE から出力されるエンコード信号

  • NDI UYVY、4:2:2、8-bit、または P216、4:2:2、16-bit

BRIDGE NDI 3G は、3G-SDI 端子から最大 16 系統の HD ベースバンドビデオ信号を入力でき、各入力を NDI にエンコードし、10GigE 端子から最大 16 系統の個別の HD NDI チャネルとして出力できます。また、16 チャネル の 3G-SDI は、8 グループのビデオとキーの組み合わせを NDI として出力できます。あるいは、クアッドまたはデュアルチャンネルの 4K / UltraHD を NDI として出力可能です。

すべてをデコード

すべてをデコード

BRIDGE NDI 3G は、10GigE 端子から入力されるすべての NDI 信号をデコードし、直接 SDI 出力するように設定できます。このモードは以下をサポートしています。

NDI / NDI HX の同時入力

  • 4、8、または 16 系統、最大 60p、UYVY、4:2:2、8-bit

HD チャンネル (1080p) の同時デコード数

  • 16 系統、最大 60p

HD ビデオとキーの組 (1080p) の同時デコード数

  • 8 系統、最大 60p

4K/UltraHD グループ (2160p) の同時デコード数

  • 4 系統、最大 60p

デュアル 10GigE から出力されるデコード信号

  • YCbCr 4:2:2 10-bit

最大 16 系統の NDI または NDI HX 入力を非圧縮ベースバンド HD ビデオにデコードし、16 系統の 3G-SDI から出力できます。

BRIDGE NDI は、最大 8 系統のアルファチャネル付き NDI ストリームとをデコードし、8 系統の 3G-SDI HD ビデオおよびキーチャンネルの組み合わせに変換して出力できます。また、最大 4 系統の 4K/UltraHD NDI ストリームのデコードも行えます。その際には、スクエアディビジョン (4 分割) または 2SI (ツーサンプルインターリーブ) 方式により、16 系統の SDI として出力されます

エンコード / デコードの組み合わせ

エンコード / デコードの組み合わせ

BRIDGE NDI 3G は、NDI → SDI のデコードおよび SDI → NDI のエンコードの両方を同時に行えます。

すべての信号が HD で、エンコード (SDI → NDI) とデコード (NDI → SDI) の両方を同時に行う必要がある場合、BRIDGE NDI 3G は各方向それぞれ 8 チャネルまで対応します。

使用例 : 教育現場向け UltraHD スタジオ

使用例 : 教育現場向け UltraHD スタジオ

BRIDGE NDI 3G の教育現場向けの使用例として、UltraHD を備えた大学の TV スタジオを紹介します。

4 台の UltraHD カメラのソースは、クワッドリンク 3G-SDI として出力され、BRIDGE NDI 3G の SDI 入力に接続されています。BRIDGE NDI 3G はビデオ信号を NDI にエンコードし、大学の LAN (ローカル・エリア・ネットワーク) 内に共有します。大学の LAN 上には、NDI 対応の様々な配信先やソースが存在します。NDI ビデオプロダクションギャラリー (NDI Video Production Gallery) では、UltraHD NDI ビデオフィードをモニターし、編集上の決定をリアルタイムに行います。また、NDI グラフィックススイート (NDI graphics suite) では、スタジオからの NDI ビデオを受信して画像編集を行い、NDI ビデオプロダクションギャラリーで使えるように再び NDI ソースとして LAN 内に戻します。このパイプラインから出力された番組コンテンツは、教室や講堂など、大学内の複数の NDI 受信先に共有でき、講義やプレゼンテーション、大規模なイベントなどを簡単かつリアルタイム、高品質に共有できます。

そして、AJA BRIDGE LIVE は、プログラムアウトされた NDI コンテンツ出力を取得し、もう一つの共有ポイントを提供します。この共有ポイントでは、UltraHD のコンテンツを高品質な H.265 によりインターネットストリーミングを行います。エンベデッドオーディオは、TV スタジオの UltraHD ビデオフィードに使用されます。BRIDGE NDI 3Gは、標準的な LAN 環境でも、最も要求の厳しいビデオフォーマットやオーディオを共有するためのコンパクトな常時接続ソリューションを提供します。

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使用例 : eスポーツスタジオ

使用例 : eスポーツスタジオ

BRIDGE NDI 3G の eスポーツでの使用例を紹介します。この例では、BRIDGE NDI 3G がスタジオセットの中心に配置されています。2 つのスタジオから 4 人対戦ゲームのビデオフィードが送られます。

Studio 1 からは、4 人のプレイヤーについて、それぞれ 2 つのビデオ出力が送られます。1 つはプレイヤーを写す HD カメラの映像です。もう 1 つはゲーム機からの出力で、AJA の HA5 ミニコンバータを使って HDMI から SDI に変換しています。合計 8 本のビデオフィードが BRIDGE NDI 3G に送信され、NDI にエンコードされます。

Studio 2では、1 対 1 の対決が行われており、各プレイヤーを写す映像と、HDMI から SDI に変換されたゲーム機からの出力が送られています。4 つの SDI ビデオフィードは BRIDGE NDI 3G の背面にある 3G-SDI ポートに直接接続されています。

解説スタジオには 4 人のプレゼンターがいて、4 台の HD カメラで撮影しています。これらの 3G-SDI カメラフィードも BRIDGE NDI 3G に接続されています。

BRIDGE NDI 3G は、16 本のビデオソースのそれぞれ NDI フィードにリアルタイムにエンコードします。これらのビデオソースは、NDI ベースの制作室へ LAN を介して共有されます。

Studio 1 / 2 のビデオフィードは、LAN 経由で解説スタジオに返しも送信可能です。NDI プロダクションギャラリーからの最終的なミックス出力は、任意の NDI 配信先に共有可能です。ここでは、編集された出力を AJA BRIDGE LIVE 経由でストリーミングサービスに送っています。

BRIDGE NDI 3G に入力されfる SDI ビデオフィードには、エンベデッドオーディオが使用されています。BRIDGE NDI 3G は、SDI カメラやゲーム機から出力される映像に接続する簡単な方法を提供し、NDI ライブプロダクションを実現します。16 系統の多様な SDI ソースを元に、高品質にエンコードされた NDI 出力を提供します。

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使用例 : TV プロダクションスタジオ

使用例 : TV プロダクションスタジオ

TV プロダクションの大規模なカメラシステムの例として、1 つのスタジオにつき 4 台の HD-SDI カメラを備えたショッピングチャンネルでの運用を紹介します。

各スタジオに 2 人いるプレゼンターの音声は、スタジオごとにエンベッドされています。合計 16 本のスタジオフィードは、BRIDGE NDI 3G の背面にある 3G-SDI ポートに直接接続されています。これらの 16 本のフィードは、NDI ソースとしてリアルタイムにエンコードされ、LAN を介して NDI 対応の各編集室に送られます。

各 NDI 編集室からは、すべてのフィードにアクセスできるため、LAN を介して各撮影スタジオ用の最終ミックス出力に使用できます。これらのミックスされた NDI 出力は、NDI ソースを直接デコードする別の BRIDGE NDI 3G の SDI 出力を介して伝送施設に送られます。

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使用例 : スタジオでのライブイベント

使用例 : スタジオでのライブイベント

この使用例では、BRIDGE NDI 3G がエンコード/デコードを同時に行うための中心的なハブとなっています。NDI から SDI へのコンバーターとして、また SDI から NDI へのコンバーターとしての役割を果たす変換の中核を担っています。

スポーツイベントで 3 台のフィールドカメラを配置し、SDI ケーブルで BRIDGE NDI 3G に接続しています。同時にスタジアム内のスタジオからは、3 台の NDI カメラの出力、スタジオのスクリーン用グラフィック、さらにスタジオの NDI プレイバックの計 5 本の NDI ソースが送られます。

BRIDGE NDI 3G は、3 台の SDI カメラを NDI にエンコードし、それを NDI スイッチャーに送ります。この NDI スイッチャーは、スタジオから出力された 5 つの NDI ソースも受信します。BRIDGE NDI 3G は、NDI スイッチャーでスイッチされたプログラム出力、スタジオプレイバック、スタジオカメラ A の映像をエンコードし、それらを SDI 経由で AJA BRIDGE LIVE に送ります。

BRIDGE LIVE に入力されたソースは、H.265 にエンコードされ SRT 経由で送信されます。SRT で送信されたソースは、インターネットを通って SDI ベースのポストプロダクション施設に送られ、別の AJA BRIDGE LIVE が 3 つのストリームを受信し SDI に変換、出力します。また、スタジアム内のスタジオの BRIDGE LIVE からは、最終的なプログラムアウトをライブイベントへの最終リターンフィードとして提供されています。

BRIDGE NDI 3G は、どのようなタスクの組み合わせであっても高品質な結果を提供できる、高信頼で常時稼働が可能なエンコード / デコードデバイスです。BRIDGE NDI 3G は、離れた場所にある施設やイベント会場間を繋げるワークフローを実現する BRIDGE LIVE のパートナーとしても最適です。

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業界最高水準のサポート

業界最高水準のサポート

業界で最高水準だと認識されている AJA のテクニカルサポートを、すべての AJA ユーザーが受けられます。導入、設定、操作、技術的な課題など、あらゆる場面で AJA にサポートを仰げます。

BRIDGE NDI 3G には 3 年間の国際製品保証が設けられています。製品保証に関する詳細情報は、製品マニュアルでご確認ください。

関連情報

日々進化する放送技術に対し、AJA は世界中の放送、制作、ポストプロダクション、システムインテグレーターが将来に渡って使用できる技術を提供しています。

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