AJA 社、FS-HDR v2.5 アップデートを NAB 2018 で発表

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米国報道発表資料抄訳 - 2018 年 4 月 10 日

新たな FS-HDR の機能でライブ HDR 制作をより簡略化

ネバダ州ラスベガス NAB カンファレンス (ブース No SL2505 ) (2018 年 4 月 9 日) ─ AJA Video Systems 社は本日、FS-HDR に新たな機能を追加する v2.5 ファームウェアを発表しました。FS-HDR は、リアルタイムにハイダイナミックレンジ (HDR) と広色域 (WCG) ビデオの変換処理を Colorfront Engine™ で行う、コンバーター兼フレームシンクロナイザーです。また、同社は FS-HDR と FS4 向けの新しいシングルモードとマルチモードのファイバー SFP オプションも発表しました。

v2.5 ファームウェアにより、Colorfront Engine 変換アルゴリズムが強化され、HDR テレビで慣例的に使用されている ITU BT.2408-0 に対応できるようになります。 加えて、FS-HDR は SDR/HDR を個別に制御できる、4K/UltraHD と 2K/HD 同時出力モードに対応しました。新たに BBC のハイブリッドログガンマ (HLG) ルックアップテーブル (LUT) が統合され、ベーシックな数学的 HDR 変換を提供します。HDMI モニター出力ではインフォフレームが生成されるため、HDR 対応ディスプレイを使用した簡単かつ費用対効果の高いモニタリングソリューションとなります。今回の更新では、新たに規格化された HDR テストパターンも統合されています。その上、Tangent Element Kb パネルによるリモートパラメーター制御にも対応し、リアルタイムで FS-HDR の主要な変換パラメーターを調整できるようになりました。

FS-HDR v2.5 で拡張された機能

  • Colorfront Engine が HDR テレビ制作で慣例的に使用されている ITU BT.2408-0 に対応
  • 4K/UltraHD と 2K/HD/SD の同時出力モード : 4K/UltraHD 入力と 4K/UltraHD 出力のシングルチャンネルモードを、SDR/BT.709、PQ/BT.2020、HLG/BT.2020、Sony S-Log3 S-Gamut3 で SDI モニターに出力するように構成可能。これらの出力フォーマットとフレームレートは以下のメイン出力に対し独立。
  • 2K : 2048 × 1080p 最大 60p
  • HD : 1920 × 1080p 最大 60p、1920 × 1080PsF 最大 30p、1920 × 1080i 50 と 59.94、1280 × 720p 最大 60p
  • SD : 625i 50、525i 59.94
  • BBC HLG LUT
  • ITU BT.2408-0 の HLG HDR ダイナミックレンジマッピングに対応
  • SDR、PQ、Sony S-Log3 から HLG への変換
  • HLG から SDR、PQ に変換
  • カラリメトリー : BT.709、BT.2020
  • HDMI HDR インフォフレーム生成 : HDMI 2.0 HDR 対応のテレビまたはモニターで HDR コンテンツをローカルモニタリング。出力が PQ または HLG に設定されている場合、FS-HDR は選択された HDR 出力フォーマットを HDMI ディスプレイに送信します。
  • HDR テストパターン : BT.2111-0 カラーバー、BT.814-3 PLUGE パターン
  • Tangent Element 社の Kb ノブコントローラーに対応し、リモートでパラメーターを制御

AJA Video Systems 社の社長 Nick Rashby 氏は次のように述べています。

「FS-HDR は、様々なソースを使い、複数のフォーマットを配信するライブ HDR プロダクションにとって、本当に使い勝手の良いツールです。今回の v2.5 ファームウェアアップデートで、今まで以上の柔軟性がもたらされます。プロダクション毎に HDR/SDR マスタリング環境は異なりますが、それぞれの要求により簡単に応えます。」

NAB 2018 で AJA は、フレームシンクロナイザー / コンバーター FS-HDR と FS4 向けに新しい SFP オプションも公開します。

12G-SDI シングルモード SFP オプション

  • FIBERLC-1RX-12G  SFP 12G-SDI シングルファイバー LC レシーバー シングルモード 1310nm
  • FIBERLC-1TX-12G  SFP 12G-SDI シングルファイバー LC トランスミッター シングルモード 1310nm

3G-SDI マルチモード SFP オプション

  • FIBERLC-1RX-MM SFP シングルファイバー LC レシーバー マルチモード 850nm
  • FIBERLC-1TX-MM SFP シングルファイバー LC トランスミッター マルチモード 850nm
  • FIBERLC-2RX-MM SFP デュアルファイバー LC レシーバー マルチモード 850nm
  • FIBERLC-2TX-MM SFP デュアルファイバー LC トランスミッター マルチモード 850nm

価格と利用可能時期

FS-HDR v2.5 ファームウェアは 2018 年 6 月に AJA サポートページより無料でダウンロードできるようになる予定です。FS-HDR は、全世界の AJA 正規販売代理店ネットワークを通じてご注文いただけます。日本国内の税抜定価は 1,127,000 円です。新しい SFP オプションは、本日よりご購入いただけます。日本国内の税抜定価は以下の通りです。

  • FIBERLC-1RX-12G : 42,000 円
  • FIBERLC-1TX-12G : 42,000 円
  • FIBERLC-1RX-MM : 42,000 円
  • FIBERLC-1TX-MM : 42,000 円
  • FIBERLC-2RX-MM : 49,000 円
  • FIBERLC-2TX-MM : 49,000 円

より詳しい情報については、次のページをご確認ください。 https://www.aja.com/products/fs-hdr

FS-HDR について

FS-HDR は、1RU サイズでラックマウントできる、多機能で万能なコンバーター兼フレームシンクロナイザーです。リアルタイムでの HDR 変換や 4K / HD のアップ、ダウン、クロスコンバージョンが行えます。業界で定評のある AJA の変換およびフレーム同期技術と、アカデミー科学技術賞を受賞した Colorfront Engine™ の映像・カラースペース処理アルゴリズムが融合された FS-HDR は、リアルタイムの低遅延処理、忠実な色再現が必要とされる、放送局、OTT、ポストプロダクション、A/V のプロフェッショナルにぴったりです。FS-HDR は広範囲な信号の変換に対応します。カメラ Log フォーマットから放送規格の HDR への変換や、BT.709 と BT.2020 間での相互変換が可能です。

AJA Video Systems について

1993 年の創業以来、AJA Video Systems 社はプロフェッショナルな放送、ポストプロダクション業界に向けて高品質でコスト効率の高いデジタルビデオ製品を供給する、ビデオインターフェイスや変換ソリューションの大手メーカーです。 AJA 製品の設計・製造はカリフォルニア州グラスバレーにある自社の施設内で行われ、世界中のリセラーやシステム インテグレーターを通じて広範囲なチャネルに販売されています。詳細については、AJA Video Systems 社のウェブサイトをご覧ください。

本リリースに関する問い合わせ先

AFC (AJA Fulfillment Center / エイジェイエイフルフィルメントセンター)
メールアドレス : announce@aja-jp.com
TEL:0120-973-562 / FAX:03-4400-7387
所在地 : 東京都千代田区平河町1-7-20 COI平河町ビル 2F

トレードマーク付きの会社名や製品名は、それぞれの会社の商標です。

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