Ki Pro Ultra 12G

Ki Pro Ultra 12G は、最大 4 チャンネルまで同時に収録可能なマルチチャンネル Apple ProRes® 対応レコーダーです。さらにシングルモードでは 4K/UltraHD/2K/HD の Apple ProRes と Avid DNxHR® に対応するレコーダー兼プレイヤーになります。シングルチャンネルモードでは Avid DNxHD® MXF の HD フォーマットまで対応しています。

Ki Pro Ultra 12G は、たった 1 本の 12G-SDI ケーブルで最大 Full 4K までの高解像度が扱えます。必要に応じて 4 系統の 3G-SDI 入出力を用いた Quad Link 操作も可能です。HDMI 2.0 デジタルビデオ接続により収録と再生の両方で HDR に対応しています。

アナログおよびデジタルの両方で豊富なオーディオ接続性も持ち合わせており、効果的でパワフルかつフレキシブルなワークフローの要望にも応じます。遠距離およびリモートで使用する環境向けに、12G および 3G SFP+ ファイバーオプションも用意されています。ファームウェア v2.0 では、ゲンロックフリー(不要)収録機能が追加され、入力信号のフレーム同期にも対応しました。

ハーフラック幅で 2RU の高さの Ki Pro Ultra 12G は、持ち運びにもラックマウントにも相応しく、あらゆる環境に対応する設計です。

製品概要

主な機能

主な機能

  • 4K/UltraHD/2K/HD レコーダーおよびプレイヤー
  • シングルチャンネル 4K/UltraHD/HD を ProRes または DNx ファイルで収録
  • マルチチャンネル HD を ProRes で収録
  • Apple Prores 4444 XQ または Avid DNxHr HQX を収録および再生
  • 最大 1080 60p までのゲンロックフリー (不要) マルチチャンネル HD 収録
  • 最大 4K 60p までのシングルチャンネル収録
  • HDR 収録および再生
  • 12G-SDI × 1 入出力
  • 3G-SDI × 3 入出力 (3G-SDI x 4 は 12G-SDI ポート使用時と同様)
  • HDMI 2.0 入出力
  • SFP ファイバーケージ入出力 (ファイバーモジュールは別売)
  • Ki Protect 搭載の PAK メディアベイ × 2
  • アナログオーディオ入出力 (DB-25 接続)
  • AES/EBU デジタルオーディオ入出力 (DB-25 接続)
  • SDI および HDMI マルチチャンネル エンベデッドオーディオ
  • REF、LTC、RP-188 および RS-422 に対応
  • REST インターフェイス
  • 8K VPID マルチユニット再生
  • HD 解像度のスクリーンを搭載、フロントパネルのボタンで操作
  • 使いやすいウェブ UI、標準的なウェブブラウザで設定や制御が可能
  • 2RU ハーフラック幅のコンパクトな設計
  • 3 年間保証
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Ki Pro Ultra 12G 概要ビデオ

Ki Pro Ultra 12G は、ライブ制作やポストプロダクション、撮影現場など、高品質と信頼性が求められる場所での収録と再生に最適です。

Ki Pro Ultra 12G は、HDR のレコーディングとプレイバックに対応した 12G-SDI および HDMI 2.0 の接続性や、専用のウェブ UI からの遠隔操作、ファイル転送、リモートでの設定など多彩な特徴を持っています。

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プロ仕様の接続性

Ki Pro Ultra 12G のリアパネルに備わったビデオ用端子とオーディオ用端子は次世代の接続性を実現しています。シングルチャンネルモードでは、BNC またはオプションのファイバー接続により 12G-SDI 入出力に対応します。さらに 3 系統の 3G-SDI ポートとの組み合わせにより、マルチチャンネル HD またはクアッドリンクのキャプチャが行えます。HDMI 2.0 経由で 4K まですべてのフォーマットをケーブル 1 本でシンプルに伝送可能です。AES とアナログ XLR バランスドオーディオ、LTC、RS-422、LAN の各端子で接続を行えます。

長距離のケーブル配線が必要な場合には、SFP+ ケージにオプションの HD-BNC またはファイバー SFP を取り付けると対応できます。

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ProRes® 422 / 444 収録

Ki Pro Ultra 12G は、Apple ProRes 4444 XQ を含む Apple ProRes® の 6 つの画質レベルに対応し、4K/UltraHD/2K/HD ビデオを収録できます。イメージの正確さとファイルサイズを適切なバランスに調整できるため、さまざまなプロダクションに最適化可能なだけでなく、ほとんどの主要な編集システムがネイティブに扱えるファイルフォーマットで直接収録を行える柔軟さを持っています。

Ki Pro Ultra 12G は、AJA PAK 2000、AJA PAK 1000、AJA PAK 512 および PAK 256 SSD メディアに、最高でApple ProRes HQ 画質の UltraHD 60p / 4K 60p を収録できます。

Apple ProRes を使用すれば、管理しやすく費用対効果の高いファイルサイズで最高画質が得られます。

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ゲンロックフリー(不要)マルチチャンネル HD 収録

Ki Pro Ultra 12G では、最大 1080 50/60p の HD 信号 を 1、2、3 もしくは 4 チャンネルで、入力信号をゲンロックする必要なく Apple ProRes コーデックにて同時に収録可能です。

1 台の Ki Pro Ultra 12G につき最大 4 台 のカメラを接続できるためマルチカメラプロダクションを簡略化できます。セット、スタジオおよび中継車への設置時に必要な電力、スペース、時間そして労力を削減できます。Ki Pro Ultra 12G のマルチチャンネルモードでは、チャンネル毎に個別のプロファイルを適用できます。例えば、チャンネル 1 に Apple ProRes HQ を高品質な最終収録用として設定し、チャンネル 2 は Apple ProRes (Proxy) に設定すれば、編集工程の効率が改善します。

入力 1 に続けて、収録に必要なチャンネルを順番に追加します。そうすると HD の Apple ProRes ファイルが同じ AJA PAK メディアに収録されます。Ki Pro Ultra 12G は、2 枚目の PAK メディアへのロールオーバー収録にも対応しているため、中断せずに数時間に及ぶマルチチャンネル収録が行えます。内蔵のフレームシンクロナイザーにより入力信号をゲンロックする必要がなくなったため、特にライブイベントでのセットアップ時に大変役立ちます。

4607 KPU 12G angle DNxHR

Avid DNxHR レコーディング

Ki Pro Ultra 12G は、4K および UltraHD 解像度を MXF ラッパーの Avid コーデックで収録可能になりました。Avid ユーザーや MXF ワークフローにより柔軟な選択肢を提供します。

MXF 形式の Avid DNxHR コーデックでは、以下のフォーマットに対応しています:

  • DNxHR HQX
  • DNxHR SQ
  • DNxHR LB
    • (4K) 4096 × 2160p 23.98、24、25、29.97
    • (UltraHD) 3840 × 2160p 23.98、24、25、29.97
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Avid DNxHR MXF レコーディング

Ki Pro Ultra 12G は、Avid MXF 互換の HD ワークフローを実現します。 DNxHD HQX (220x)、 DNxHD SQ (145) および DNxHD LB (36) コーデックの MXF コンテナで OP1a プロファイルを使用した DNxHD によるレコーディングとプレイバックが可能です。

これにより、トランスコードなしに MXF ワークフローで利用できます。

  • DNxHD HQX (220x)*
  • DNxHD SQ (145)*
  • DNxHD LB (36)**
    • (HD) 1080p 23.98、24、25、29.97、50、59.94
    • (HD) 1080i 50、59.94
    • (HD) 1080PsF 23.98、24、25、29.97
    • (HD) 720p 50、59.94
  • *注記 : Avid DNxHD は 1080 および 720 解像度のみ対応です。
  • **注記 : Avid DNxHD 36 は 1080p のみ対応です。
4791 KPG 12G 4k 12bit

プロフェッショナル向けの 4K、12-bit フルラスターワークフロー

Ki Pro Ultra 12G は、AJA PAK メディアへ最大 Apple ProRes XQ の高画質で 4K/UltraHD 50/60p の収録、再生が行なえます。

12G-SDI、4 本の 3G-SDI、HDMI 2.0 またはオプションのファイバー経由で 4K/UltraHD の入出力に対応しています。Ki Pro Ultra 12G は、デジタルシネマ向けの 4K 4096 × 2160p のみでなく、ブロードキャスト制作向けの高品質な UltraHD へも対応しています。また、HDR を含む最適なカラー深度にも対応しています。

最大 2K 50/60p に対応し、Apple ProRes 4444 XQ を含む 4:4:4 コーデックと 12-bit による素晴らしい色深度と、広範な輝度範囲と彩度範囲が実現する滑らかなグラデーションにより、どのような撮影やプロジェクトであっても恩恵を受けられます。

12-bit に対応する Ki Pro Ultra 12G は、VFX 制作にも恩恵をもたらします。Apple ProRes 444 でキャプチャーできるので、グリーンスクリーンを抜く品質が向上し、ポストプロダクション処理を簡単かつ緻密に行えます。また HDMI 2.0 により 4:2:2 YCbCr から 4:4:4 RGB までを 12-bit でモニタリング可能になりました。

4599 KPU 12G FCP Timeline

同期されたファイルで、そのまま編集へ

Ki Pro Ultra 12G を使用したマルチチャンネル収録では、各入力を正確なタイムコードで個別に収録し、マルチチャンネル編集シーケンスへそのまま移行できるようになっています。追加の変換作業やソフトウェアは不要です。単純に、PAK メディアもしくは RAID ストレージから編集ソフトへ直接ドラッグ & ドロップしてください。お好みに応じてクリップ名設定はカスタマイズできますが、各マルチチャンネルファイル末尾には「_1」「_2」「_3」「_4」といった枝番が振られるため、後工程での素材管理がとても容易になります。

マルチチャンネル個別ファイルネーミング機能により、各収録ファイルにプロジェクトの要件に対応する特定の情報を個別に追加可能です。

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Apple ProRes と H.264、マルチチャンネル HD 同時収録

マルチチャンネル収録をより完璧にするには、Ki Pro Ultra 12G と Ki Pro GO の組み合わて使用します。たった 2RU のラックスペースで、複数の Apple ProRes と H.264 データストリームを要求に相応しい様々な組み合わせでキャプチャー可能です。

ハーフラック・ 2RU の高さの Ki Pro Ultra 12G と Ki Pro GO は、合わせて設置するのに便利です。フライパック、機材ラック、中継車、その他の施設にも適しています。

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両方の好いとこ取り

Ki Pro Ultra 12G と Ki Pro GO を組み合わせると、ポストプロダクションでの編集で使用可能な高品質の Apple ProRes ファイルで収録すると同時に、プロキシワークフロー、ストリーミング、レビューや承認用としてすぐに使用できる H.264 ファイルを市販の USB 3.2 Gen 2 ドライブに記録できます。

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HDMI 2.0: 1 本のケーブルで、マルチフォーマットに

フル HDMI 2.0 への対応によって Ki Pro Ultra 12G では最大 4:4:4 12-bit RGB までのディープカラーに対応しました。豊かな色調を民生の HDMI カメラからキャプチャーしたり、最新の HDMI 2.0 モニターで再生したりする場合に最適です。

一般的な HDMI 2.0 機器との間を 1 本のケーブルで接続するだけで、UltraHD または HD ビデオとクリアな 24-bit / 48kHz / 8 チャンネルオーディオのどちらも伝送可能で、設備の簡略化が行なえます。例えば、インディペンデント系のプロデューサー、編集者、ProAV 市場、最新の手頃なキャプチャーおよびモニタリングツールを検討している人には理想的です。

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HDR

HDR (ハイダイナミックレンジ) は標準的な信号に比べ、広色域で豊かな色彩、より明るい白色、そしてより深く暗い黒色を扱えます。これにより、イメージはより「生き生きとした」見た目になり、自然で真実味のある色を視聴者に届けられるようになります。

HDMI v2.0a/CTA-861.3 と SMPTE 352 に準拠した HDR メタデータの生成によって、HDMI または SDI 対応ディスプレイへの 4K/UltraHD/HD の HDR 伝送を提供します。また Ki Pro Ultra 12G は、入出力の両方で HDR 10 (PQ) とハイブリッドログガンマ (HLG) にも対応します。

AJA の HDR ソリューションについては、下記リンクもご覧下さい。

HDR ソリューション

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8K プレイバック

アップデートされた Ki Pro Ultra 12G では、パワフルな 8K プレイバック機能も備わっています。4 台の Ki Pro Ultra 12G を用いて RS-422 コントローラーで全 4 台の Ki Pro Ultra 12G を制御することで、個々の4K 四分割映像から 8K ビデオの再生が可能になります。接続先のデバイスとの互換性を確実にするために、正確な 8K 対応の SDI VPID (ビデオペイロード ID) が実装されています。HDMI v2.0 から HDMI v2.1 へ変換可能なコンバーターを追加すれば、HDMI x 4 での再生についてもこのワークフローで対応可能です。

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慣れ親しんだ操作性

テープデッキで誰もが慣れ親しんだ動作で、Ki Pro Ultra 12G を直感的で快適に操作できます。

Ki Pro Ultra 12G には、従来のテープデッキのように直感的に扱える専用の操作ボタン (収録、再生、停止、巻き戻し、早送り) が備わっています。そのため時間をかけずに操作方法を習得できます。

現在のシステムステータスと主要な設定の情報は、内蔵の美しい高解像度 LCD スクリーンに分かりやすく表示されます。追加で操作上の情報が必要な時には STATUS (ステータス) メニューから、収録中でもプレイバック中でもアクセス可能です。

Ki Pro Ultra 12G のオペレーティングシステムは、論理的なメニュー構造をしています。明瞭で理解しやすい言葉で書かれたメニューパラメーターにより、目的の操作に簡単に辿り着けます。

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リモートによる設定、操作、ファイル転送

Ki Pro Ultra 12G は中継車や機材室で先進的なリモートコントロールと設定を行うのに相応しい機能を備えています。標準的な Ethernet LAN で接続されたホストコンピュータ上のウェブブラウザで、Ki Pro Ultra 12G のパラメーターの設定、クリップの選択、転送の制御を行えます。ホストコンピュータに特殊なソフトウェアを追加でインストールする必要はありません。

1 つのウェブインターフェイスから複数の Ki Pro Ultra 12G の操作が可能なので、マルチカメラ収録向けのソリューションとして最適です。

Ki Pro Ultra 12G のウェブ UI は DATA-LAN モードにすると、ネットワーク経由でのリモート共有が可能になり、簡単にメディアファイルを転送できます。

RS-422 により対応する編集システムと外部コントローラーに Ki Pro Ultra 12G を簡単に統合可能です。いくつかのVTR 機能を従来通りに実現できます。対応するノンリニア編集機で Ki Pro Ultra 12G を直接操作できます。

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信頼性の高い記録メディア

Ki Pro Ultra 12G は 堅牢で信頼性の高い SSD を搭載した AJA PAK メディアに直接キャプチャーを行います。PAK メディアは必要に応じて容量を選択可能です。

PAK 2000 および PAK 1000 は Ki Pro Ultra 12G に最適な組み合わせです。ProRes HQ で 4K 60p のレコーディングを実現する高速な 2TB や 1TB の SSD です。少ない容量で要件を満たす場合には、同等のパフォーマンスを発揮する PAK 512 および PAK 256 モデルを利用できます。

Ki Pro Ultra 12G には、メディアドライブベイが 2 スロット備わっており、素早くメディアの交換を行えます。また、マルチチャンネル収録でのロールオーバーレコーディングにも対応しており、1 枚目のメディアモジュールの容量がいっぱいになったら、2 枚目のモジュールに自動的に切り替わり、途切れなく収録を行えます。

オプションの PAK Dock Pro を使用すると、PAK メディアを USB 3.2 Gen 2 でバスパワー給電を行いながらコンピュータと接続でき、高速にデータをやり取りできます。

もっと詳しく

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exFATとHFS+に対応

Ki Pro Ultra 12G は必要に応じて相応しいファイルシステムを選択できます。記録メディアのフォーマットは exFAT と HFS+ に対応し、Ki Pro Ultra 12G そのものやデスクトップコンピュータで使用できる柔軟性を提供しています。また、幅広い OS と互換性があります。PAK メディアは、希望するフォーマットで注文可能なので、届いたらすぐに使い始められます。

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マルチチャンネルモードで Infinite Record (永久収録) とロールオーバー (リレー収録) に対応

マルチチャンネル収録時に 1 入力でも途絶えてしまうと、編集過程の同期時に重大な問題が起こってしまいます。もしその問題を解決できるとしても、途方もない時間がかかります。しかし Ki Pro Ultra 12G は、どの入力に対しても信号ロスが探知されると直ちに、"Loss of Signal" とキャプションが入ったカラーバーフレームが収録されるように設計されています。カラーバーフレームは、入力信号が復元されるか収録が終わるまで収録されます。

この方法で、すべてのマルチチャンネルクリップはタイムコードが同期され続けるので、ノンリニア編集時に各クリップをぴったりと揃えられます。そのため、フレームを差し込んで尺を長くしたり、音声を調節して埋め合わせたりする必要はありません。信号ロスが発生した収録データを編集時に単純にカットするだけで解決します。この機能は Ki Pro Ultra 12G の各入力に対して働きますが、ロールオーバーモード (リレー収録モード) においても機能します。メディアをまたがって収録される際に信号ロスがあったとしても、編集時に問題がないように各ファイルに収録されるタイムコードは同一になります。

強制ロールオーバー機能により、いつでも 2 つ目の PAK メディアへ強制的にロールオーバー可能になりました。メディアの容量が少なくなるのを待たずに素早く 1 つ目の PAK メディアを取り出せるため、収録中であっても収録データを編集チームやプレイアウトサーバーへ迅速に渡せます。

PAK メディア間で継続してロールオーバー(リレー収録)を行い続ける Infinite Record (永久収録) 機能が追加されました。複数日にわたるスポーツイベントやカンファレンス向けからセキュリティ面での需要まで幅広く満たす機能です。

4601 kPU 12G Ki Protect

Ki Protect

Ki Pro Ultra 12G は Ki Protect に対応しています。この機能は、メディアドライブが予期せず取り外されたり、収録中に電源が落ちたりした場合にデータを正常に保つのに役立ちます。この Ki Protect 機能により、レコードボタンが押された際、映像、音声、タイムコード用の保存スペースが予め自動的にメディアドライブに割り当てられます。

収録中、ファイルのヘッダーは絶え間なくアップデートされ、常に新しいデータが書き込まれます。この方法では、操作が中断してしまいメディアドライブが取り除かれたときにもできる限り収録が行われるため、被害を最後の数フレームに留められます。フレームは保存やリカバリーが行える状態で保存されるので、より安心してオンセットやスタジオで収録を行えます。マルチチャンネル収録には必要不可欠な機能です。

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オンスクリーンの直感的な UI を備えた高品質の LCD

Ki Pro Ultra 12G は、素材をありのままにモニタリングするために、高解像度の美しい HD ディスプレイが搭載されています。それは、親しみやすく直感的なメニューシステムのインターフェイスとしても機能します。くっきりと表示される詳細なオーバーレイ UI はオンスクリーンキーボード機能により、パワフルかつシンプルな操作が行えます。これらはすべて、4.8インチの 720p LCD ディスプレイに映しだされます。

この大型の LCD により、オンセット、中継車、ヘリコプター、スタジオで詳細なプレイバックとモニタリングが可能になります。そして、オーバーレイ表示されるメニューは好みに応じて透過度を調整できます。Ki Pro Ultra 12G は作業環境に応じて柔軟な操作を行うために明るさの調整が行えます。

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4K / HD モニタリング

Ki Pro Ultra 12G はフル解像度の 4K/Ultra HD と HD を 12G-SDI、3G-SDI、Fiber、HDMI から出力可能です。HDMI で接続できる最新の手頃な価格の Ultra HD モニターを使用して、オンセットでクオリティチェックを行えます。追加の専用 2K/HD-SDI モニター出力からは、一般的な HD-SDI ディスプレイに接続できます。

マルチチャンネル収録中に 3G-SDI モニター出力 / HDMI 出力経由で、シングルソース表示もしくは 4 ソース全ての映像を 4 分割表示など、好みの組み合わせを選択できます。

強化されたスーパーアウト機能により、SDI モニター出力上へタイムコード、メディア残量および最大 8 チャンネルまでのオーディオ VU メーターが表示可能です。

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最大 64 チャンネルのオーディオをサポート

Ki Pro Ultra 12G は 1 入力につき、SDI もしくは Fiber 経由での最大 16 チャンネルエンベデッドオーディオに対応しているため、合計 64 チャンネルの高品質収録が可能になります。柔軟性のあるルーティングオプションにより、8 チャンネルのみを例えば HDMI で出力し、選択したその 8 チャンネルのグループに設定したとおりにアナログとデジタルで伝送可能です。入力毎に扱いやすい 2 チャンネルのグループに分割でき、それらを本体前面にあるヘッドフォンジャックを通してモニタリングが行えるので、オンセットでの確認に利用できます。

内蔵ディスプレイもしくは SDI / HDMI モニター出力経由でのマルチチャンネルオーディオモニタリングにより、 シングルチャンネル収録では選択した 8 チャンネル、マルチチャンネル収録ではソース毎に 2 チャンネルのエンベデッドオーディオの表示が可能です。

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クローズドキャプションに対応

Ki Pro Ultra 12G は、記録したビデオやプレイバックしたいビデオへのクローズドキャプションの埋め込みの需要を満たします。

Ki Pro Ultra 12G は SDI 入力中の CEA-708 を認識可能で画、エンコードしたクローズドキャプションを Apple ProRes 収録ファイルにエンベッドします。プレイバックの際には、Ki Pro Ultra 12G の SDI 出力から、収録ファイル中のクローズドキャプションを利用できます。

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2SI (2 サンプルインターリーブ)

Ki Pro Ultra 12G は 4 分割 (スクエアディビジョン) モードと 2 サンプルインターリーブ (2SI) の両方に対応しており、4K/UltraHD での収録やプレイバックにおける様々なオプションを利用できます。

設定は簡単で、「Follow Input」モードにするだけで Ki Pro Ultra 12G は入力されたフォーマットを判断します。

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ファイバーおよび HD-BNC 接続

Ki Pro Ultra 12G はファイバー入出力を完全に統合しており、専用のファイバーネットワーク内にある、ファイバー製品と直接統合を行えます。ファイバー入出力を使用すると、ビデオ信号を最大 10km 転送可能になります。

対応するファイバーコネクター

  • シングル LC 12G Fiber Tx SFP - 型番 : FIBERLC-1TX-12G
  • シングル LC 12G Fiber Rx SFP - 型番 : FIBERLC-1RX-12G
  • デュアル LC 12G Fiber Tx SFP - 型番 : FIBERLC-2TX-12G
  • デュアル LC 12G Fiber Rx SFP - 型番 : FIBERLC-2RX-12G
  • デュアル HD-BNC 12G Copper Tx SFP - 型番 : HDBNC-2TX-12G
  • デュアル HD-BNC 12G Copper Rx SFP - 型番 : HDBNC-2RX-12G
  • シングル LC 3G Fiber Tx SFP - 型番 : FIBERLC-1-TC
  • シングル LC 3G Fiber Rx SFP - 型番 : FIBERLC-1-RX
  • デュアル LC 3G Fiber Tx SFP - 型番 : FIBERLC-2-TX
  • デュアル LC 3G Fiber Rx SFP - 型番 : FIBERLC-2-RX
  • シングル LC 3G Fiber Tx マルチモード SFP - 型番 : FIBERLC-1-TX-MM
  • シングル LC 3G Fiber Rx マルチモード SFP - 型番 : FIBERLC-1-RX-MM
  • デュアル LC 3G Fiber Tx マルチモード SFP - 型番 : FIBERLC-2-TX-MM
  • デュアル LC 3G Fiber Rx マルチモード SFP - 型番 : FIBERLC-2-RX-MM
  • シングル SC 3G Fiber Tx SFP - 型番 : FIBERSC-1-TX
  • シングル SC 3G Fiber Rx SFP - 型番 : FIBERSC-1-RX

SFP Configurator

光ファイバーケーブル適合対照表

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KPU-Shelf

Ki Pro Ultra 12G と Ki Pro GO は 2RU の高さに簡単にラックマウントでき、並べて設置すると便利です。施設からフライパックまで、ラックマウントのワークフローに適しています。詳しくは Ki Pro Ultra 12G のオプションページをご覧ください。

Ki Pro Ultra 12G オプション

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AJA Data Calc

AJA Data Calc は、iOS 、iPadOS および Android 向けのモバイル OS アプリケーションです。解像度、フレームレートおよび選択したコーデックに応じて、ストレージ容量と時間を計算できる 2 つのモードがあります。

  • DataCalc - キャプチャー前に必要なストレージ容量を計算できます
  • TimeCalc – ストレージ容量に応じて、収録可能な時間を計算できます

計算結果はアプリケーションからすぐにチームへ共有できます。

iOS 版をダウンロード

Android 版をダウンロード

3years warranty image

業界最高水準のサポート

業界で最高水準だと認識されている AJA のテクニカルサポートを、すべての AJA ユーザーが受けられます。導入、設定、操作、技術的な課題など、あらゆる場面で AJA にサポートを仰げます。Ki Pro シリーズには 3 年間の国際保証が設けられています。

製品保証に関する詳細情報は、製品マニュアルでご確認ください。

関連情報

日々進化する放送技術に対し、AJA は世界中の放送、制作、ポストプロダクション、システムインテグレーターが将来に渡って使用できる技術を提供しています。

AJA 製品を扱っている販売会社は、以下の購入先情報からご確認いただけます。また、AJA-JP では購入前に製品を実際に確認できる、評価用の機材を無料貸出しています。

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